もう珍しくも無くなった、電動アシスト自転車。
いつの間にか、いろんなメーカーがあり、種類も豊富になりました。
最近、買い替えたこともあって
今夜のお題は「電チャリ」です。
その1 電動アシスト自転車とは
名前の通り、電動機(モーター)で自転車を漕ぐのを
補助(アシスト)してくれる自転車です。
モーターはあくまでも、補助なので
普通の自転車と同様に、漕がないと動きません。
スピードのコントロールも
ペダルを漕ぐ力とブレーキ操作なので、普通の自転車と同じです。
その2 電チャリの構造
2008年頃の記事で、解説がありました。
私には、ちよっとうまく説明できないので、そのまま、載せました。
<電動アシストの仕組み>
テクの雑学
第112回 アシスト新基準 -再注目の電動アシスト自転車
https://www.tdk.com/ja/tech-mag/knowledge/112#section1
• 通常の自転車を構成する部品(フレーム、ホイール、サドルなど)
• 人がペダルを漕ぐ力(ペダル踏力)を検出する装置
• 車速を検出する装置
• 補助動力(アシスト)用のモータ
• モータに電力を供給する蓄電池
• モータ回転の減速機構
• モータの出力調整など、システム全体の制御機構
• 法規、基準遵守のための制御機構
• 特定の条件下で、アシスト機構を切り離す装置
<その他の特徴>
○ 3段変速機・・・・・・ アシストの3段階と変速機の3段階を、状況に合わせて選べます。
○ ハンドルロック・・・・前輪を半固定して、前かごの荷物の載せ下ろしを楽にするものです。
○ 後輪サークル錠・・・・鍵はポツポツと丸い凹みがあるディンプルキーです。
(Panasonic以外も同じなのかは不明でした。)
自転車からバッテリーを取り外すときにも使います。
○ 手元スイッチ・・・・・メーカーによって呼び方は異なりますが、機能は同じです。
電動アシストの電源スイッチ、アシストモードの切り替え、
バッテリーの残量表示、ライトのスイッチ
見た目、自転車と同じだから
今まで馴れ馴れしく電チャリと呼び、
自転車置き場で、無理に引っ張り出したり、うっかり倒したり、
雑に扱っていましたが、
電チャリは、いえ「電動アシスト自転車」様は、
ありがたぁい、ハイテクマシーンです。
その4 快適走行で進め
アシスト力を理解して適切に使いましょう。
電動アシストの能力は、法律によって決められています。
この図のように、
力強く漕ぐほどスピードが出るわけではなく、24km/hを超えると
アシストは働きません。
アシストに関係なく、脚力自慢の人なら、30km/hでも40km/hでも出せそうですが、
自転車自体が重く努力するのは無駄です。
参考までに、ママチャリの重さは16~19kgですが、電チャリは20~35kgです。
アシスト力の上手な使い方
平地では、自力で進め!
上り坂は、アシストに頼れ!
道路の状況に合わせて、アシストモードを切り替えると、
無駄なバッテリーの消費を防げます。
でも、平地でスピード出ると嬉しいので、アシストに頼って爆走気味になります。
その5 初めての電チャリ
約10年前、初めて電チャリを買いました。
当時流行りの明るい黄色です。
Panasonic LITHIUM VIVI LATTE
<画像>
https://www.happycycle.co.jp/media/4/6/7/467_700x454.jpg
仕様
・全長 1850mm ・全幅 590mm
・総車両質量(バッテリー含む) 23.9Kg
・変速方式 内装3段シフト
・モーター形式 定格出力 直流ブラシレスモーター 250W
・充電1回走行距離 19km(パワーモード使用時)
・バッテリー 種類 リチュウムイオンバッテリー
容量 26V-5Ah(7cells)
< 購入理由 > 自宅付近は上り坂が多い。
通勤に使えそう。
あっ!ちょっと安くなってるの見つけた!!
< 乗り心地 >
① 発進時、思ってるより加速してふらついて怖い。
・慣れると気にならなくなる。
② 角が曲がりにくい。
③ 変速3で前かごに荷物を入れてると安定して走れる。
変速1では進まない上に なんだかふらつく。
④ ライトの電源はバッテリーからなので、 ライトをつけても楽に走れる。
・LEDライトで明るい 。 ・バッテリーが切れたらライトも消える。
⑤ フレームが高く、またぐ時に足が引っかかる。
⑥ ライトがついているか、手元ではわからない。
⑦ ちょっとした上り坂は楽々で平地のようだけど、
急な坂は、登り切れるけどやっぱり苦しい。
⑧ バッテリーの残量がざっくりとしかわからない。
⑨ バッテリーが切れたら、平地でも激重。
・普通の自転車より、重量は1.5~2倍
快適ばかりを想像していたら、自転車にはない難点がいくつもありました。
それでも、上り坂や荷物の多い時のアシストはとても助かります。
< その後の痛み具合 >
タイヤ交換 前後とも2年~3年に1回交換。
チューブ交換 前輪後輪ともそれぞれ1回くらいやったかなぁ。
私のメンテナンス不足が原因かなぁ。
ブレーキ交換 前輪のブレーキパッドを2年~3年に1回交換。
9年目、ブレーキワイヤーの交換。
カバーのプラスチックはすっかり無くなってる状態だった。
バッテリー 2年~3年で交換という話だっけど、それほど長距離移動し
ないので、少々もちが悪くなってもまだまだ使えた。
5年目くらいで、予備バッテリー購入。
翌年、購入時のバッテリーを落としてしまい大きく破損。
2つ目のバッテリーを購入。
サドル 色褪せが目立つようになり、5、6年くらいで破れてきた。
その他 7年目ごろからあちこちの継ぎ目で錆が目立つようになった。
塗装も色褪せてきた。
9年目、後ろタイヤのスポークがはずれた。
10年目、空気を入れるところのボルトが緩んでた。
長年乗っていると、あちこち小さながたつきが出てきました。
このがたつきは、走行中にバッテリーに対して負荷をかけてしまい、
バッテリーの消耗を早めるそうです。
私の場合は、最初の購入金額以上の金額を、部品交換にかける事になりました。
車体の傷み具合や、バッテリーのヘタリ具合を考えると、
おそらく、買い替えのタイミングは5年くらいです。
4万円くらいのバッテリーを買い足して、時々部品交換して、乗り続けるか、
10万円以上を支払って新車を買うのか、悩ましいところです。
その6 2台目の電チャリ 電チャリの進化に驚く
Panasonic ビビ・L・押し歩き
仕様
・全長 1865mm ・全幅 580mm
・総車両質量(バッテリー含む) 24.0Kg
・モーター形式 定格出力 直流ブラシレスモーター 250W
・充電1回走行距離 46km(パワーモード使用時)
・バッテリー 種類 リチュウムイオンバッテリー
容量 25.2V-12Ah(21cells)
< 購入理由 > この冬、バッテリーのもちがカクンと落ちた。
タイヤが摩耗してる。
走行中に変な音がする。
< 乗り心地 ・変化したこと >
① 走行時がより快適に
変速3が早いので、通勤時に使う。変速2はアシストされてる感じがある。
ふらつかず安定して走れようになった。
② フレームが低くなり、ひっかからない。
③ 前かごがより大きくなって樹脂製になってる。
④ ハンドルのグリップが小さくなった。私の手の幅にぴったり。
⑤ 電源を入れたら、必ずライトがつく。
ライトがついているか、手元スイッチでわかるようになった。
(昼間にライトつけて走ってる電チャリがいるのはこのため?)
⑥ 泥除けがプラスチックになってる。
⑦ スタンドがアルミ製で、必ずロックがかかってしまう。
⑧ バッテリーの残量が10%ごとの表示になった。
20%以下になると、1%ずつの表示になる。
⑨ バッテリーが切れたら、重いけど進めないこともないかも。
⑩ 謎の押し歩きモードあり。力強くアシストしてくれる。
1台目の不満が、いろいろ解消されています。
軽量化のためなのか、アルミやプラスチックの部品が増えています。
細かい便利さが追求されていて、ちょっと過剰かなとも思いました。
それでも、走行時の快適さが増したのは、何より嬉しい進化です。
その7 電チャリいろいろ
子供乗せ自転車
夕方の黄色信号を爆走してるデカいやつです。高価なものは20万円以上します。
両輪駆動 走りながら自動充電
ブリヂストンの電チャリで、両輪駆動で走りながら充電のものがあります。
https://www.bscycle.co.jp/assist/
パワーモード62km、エコモードで200km走れるのは、すごいです。
アシストワゴン
後輪が2つある3輪車。
ヤクルトの配達の人がこんな感じのに乗っるのを見かけたことがあります。
スポーツタイプ ママチャリじゃカッコつかない人におすすめ
ファッションタイプ スポーツタイプじゃなくて軽快に走りたい人におすすめ
折りたたみタイプ 持ち運びに便利ですね
各メーカーとも多くの車種が揃ってます。
YAMAHA
https://www.yamaha-motor.co.jp/pas/
Panasonic
ブリヂストンサイクル
https://www.bscycle.co.jp/items/e-bicycle/index.html
その8 電チャリそっくりさん
電動自転車
漕がなくても、走行できる自転車です。
免許が必要です。メットとナンバープレートが必要です。
改造電チャリ 輸入電チャリ
ネットで販売している自転車の中には
「公道は走れません」
「行動を走るときは、ヘルメットとナンバープレートをつけてください」
といった一文がついてるものがあります。
電チャリのリミッターを外して高速で走れるようにしていたり、
外国製で、日本の基準に適合していないものだったりします。
おしゃれな見た目や値段の安さで選んだら、
違った買い物になるかもしれないので、注意しましょう。
その9 電チャリに乗ろう
・販売店で試乗
電動アシスト自転車を取り扱ってる自転車店の店頭に
「試乗車」と書かれた電チャリをよく見かけます。
大型の家電量販店などは試乗コースを作っている店もあります。
・レンタサイクル
【全国版】E-Bike/電動アシスト自転車がレンタルできるレンタサイクル一覧
https://www.cyclorider.com/archives/31406
有料で貸し出しているところが日本全国にあります。
ここに乗ってる以外でもあります。
自宅の近所で探してみてください。サイクルループ
・サブスクで電チャリ
サイクルループ
https://cycloop.jp/subscription
豊富な車種から選べます。料金はそれぞれ細かく分かれます。
「デリバリー配達員コース」があります。
・自転車シェアリング
・電動自転車の購入補助金・助成金
一部の自治体では、子育て支援として子供乗せの電チャリの購入費を
ちょっとだけアシストしてくれるようです。
その10 おまけの資料
・マウンテンバイクのレビューです
ヤマハとの違いは? BESVのMTBタイプの電動アシスト自転車「TRS1」は“下りの攻め”が気持ちいい!!
https://kakakumag.com/sports/?id=12252
・前輪が2つの3輪車タイプもあるようです
豊田TRIKE株式会社
・電チャリの歴史がわかります。
電動アシスト自転車の歴史はヤマハPASから
https://www.yamaha-motor.co.jp/pas/campaign/25th/
下の方へスクロールしてください。
「軽快車で振り返るヤマハPASの歴史」
・かなり専門的に電チャリを語ってます
電動アシスト自転車の技術系統化調査
https://sts.kahaku.go.jp/diversity/document/system/pdf/121.pdf
・シマノ自転車博物館
電動アシスト自転車は、1993年にヤマハから「PAS」が発売されて以来、
バッテリーの改良や車体の改良を続けられています。
バッテリーやハンドルロックの不備が見つかり、リコールされることもありました。
それでも、進化は止まることなく、
外国を含め多くのメーカーができ、車種も豊富になりました。
今では、手軽な日常の乗り物として、浸透しています。
この便利さは多くの人々の生活の助けになっていくと思います。
まだ、誰も言わないけど、これも日本の大発明かもしれません。
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