この熱い夏を乗り切るための必需品だったのが、
中の飲み物の冷たさを保ってくれる、水筒でした。
今日のネタは、この!ありがたぁい!!
真空断熱ボトルです。
1. 真空断熱の仕組み
今さら説明もいらないような、名前のまんまです。
二重の容器を作り、外側と内側の容器の隙間を真空にすることで、
熱が伝わらないようにしているものです。
熱の伝わり方は2種類あります。
伝導伝熱…固体、液体、気体を介して移動する熱
輻射熱……電磁波(光)で移動する熱
真空断熱ボトルは真空で伝導伝熱を遮るだけではなく、
金属メッキで輻射熱も伝わらないようにすることで、温度を保つようになってます。
< 真空断熱ボトルの作り方 >
真空ボトルの作り方があったので紹介します
とても簡単な説明ですが、よくわかる説明です。
もうちよっと知りたい人は こちらをどうぞ
サーモス 魔法びんの秘密
https://www.thermos.jp/craftmanships/
タイガー 真空断熱技術
https://www.tiger.jp/b2b/about_dannetsu.html
2. 真空断熱ボトルいろいろ
数年前は、上の段のような、シンプルな筒状のものが多かったけど、
最近は、形も色も柄も豊富になりました。
実際の店舗では、無難な色や形のものが並んでいますが、
ネットでは、たくさんのメーカーがたくさんの製品を出しています。
3. どれを選ぶ?
たくさんの製品の中から いくつかの基準を作って
選んでいきましょう。
< 内容量 >
調べた限りで一番小さいものは 120ml
一番大容量なのは 3800ml でした。
500ml前後のものが一番種類が豊富です。
450ml 473ml 480ml 532mlなど微妙な違いがあります。
小さいものは出かけた先で
食後に薬を飲みたい時にはちょうどいいようです。
蓋に、錠剤を入れる場所がついてるものもありました。
大容量のものは、みんなでキャンプに行くとき
冷たい飲み物をたくさん運びたいときなんかに使えます。
おすすめはペットボトル飲料が、500mlくらいのものが多いので
500mlくらいのものが使いやすいと思います。
鞄が重くなるのも、ギリ許せる重さです。
市販のベットボトルカバーがぴったりサイズで使えます。
< 保温性能 >
保温の性能もいろいろあります。(すべて500mlの製品)
製品A 保温……6時間後/73℃以上 保冷……6時間後/8℃以下
製品B 保温……6時間後/71℃以上 保冷……6時間後/9℃以下
製品C 保温……6時間後/69℃以上 保冷……6時間後/8℃以下
製品D 保温……6時間後/67℃以上 保冷……6時間後/10℃以下
この数字は、目安にしかすぎないですが、
製品によっては、5℃くらい差があるので、
見逃せないいポイントです。
当然ですが、容量が少ないものは温度変化も早いです。
どこから熱が逃げるのかというと・・・
本体は真空断熱でも蓋はプラスチックだったり、
おそらく真空ではないようで、冬場、温かいお茶を入れてると、
蓋のあたりがほんのり温かくなるので、そこから熱が移動しているようです。
< 飲み口 >
主に4種類あります。
スクリュータイプ
○ フタを開けてそのまま飲めます。
○ コーヒーや紅茶など、香りを楽しむ飲み物に適しています
ほかのタイプよりもパーツが少なく、手入れが簡単です。
○ 低価格のものに多いです。
○ 中せんがついていて氷が飛び出さないようになっているものもあります。
○ フタの締め方が甘かったり、斜めになってるとこぼれます。
○ 500mlを超えるような容量だと、飲むときに大きく傾けると
勢いよく飲み物が飛び出してきて濡れます。
コップタイプ
○ 飲み物をコップに移し替えて飲めるため、好みの温度に調節したり、
砂糖やミルクを加え味を変えたりして楽しめます。
○ 別にコップを用意すれば、複数人で分けて飲めます。
○ 素早い水分補給よりもゆっくり座って飲むときに向いています。
○ 中栓とコップで2重に密閉できるため、漏れの心配が少ないタイプです。
ワンタッチタイプ
○ 片手で開閉が直飲みできるので、素早い水分補給に向いてます。
○ 開閉部分のボタンのつくりが複雑で、片手で開けられないものもあるようです。
○ ロック解除の方法も、いろいろあるので購入時に確認した方がいいです。
○ ボタンを押したらフタが開くので、何かの拍子(例えば落とした時)にこぼれることがあります。
○ パーツが多いので、手入れにちょっと手間がかかります。
○ 組み立て方を間違ったらもれます。
ストロータイプ
○ 子どもや、マスクをしている人でも飲みやすくなってます。
○ これもこぼれにくいタイプです。
○ 清潔に保つための手入れは、面倒そうです。
○ 手入れを怠ると、健康を害するというより、変な匂いがして
飲みたくなくなります。
< 蓋は消耗品 >
本体はステンレスで丈夫でも、
フタがプラスチック製のものは、フタだけ傷んでしまいます。
パッキンはシリコンゴムなので、傷みやすい部品です。
そこで いくつかのメーカーは
傷みやすい部品は、別売りで買うことができます。
送料込みでも数百円なので、買い換えるより経済的です。
象印パーツダイレクト
https://www.zojirushi-parts-direct.com
タイガーパーツショップ
https://www.tiger-shop.jp/shop/
サーモス部品検索
https://www.shopthermos.jp/shop/c/c203/
海外メーカーは、検索しても辿り着けませんでした。
< 値段 >
ピンキリの差が大きいです。
同じ500mlでも、数百円から1万円以上のものもあります。
メーカーのページにある価格と、通販サイトの値段が大きく違います。
ペンギンの水筒 メーカー小売価格 6,600円
アマゾン 1,992円
実店舗での通常の価格もメーカー小売価格よりずっと安いものが多いと思います。
うちの近所では 2000円台のものが多くありました。
さらに安く買いたい時は、実店舗の値下げコーナーや
金物市のような催事の売り場で安く売ってることがあります。
容量、保温性能、飲み口、洗いやすさ、消耗品、値段だけでなく
他にも、重さや色や形なども気になるところです。
4. 真空断熱ボトルの弱点
なぜか外側の塗装が弱いです。
普通に、コンクリートの上に置いただけで、
底面の塗装が剥がれたことがありました。
安物だったとはいえ、数日で傷がつくのは悲しいです。
中国製の怪しい製品だからというわけでなく、
テレビCMをしてるサーモスの製品も剥がれやすいものがあるようです。
底面にプラスチックを使ったり、
塗装のない別の金属を使ったり、
長くきれいに使える工夫の製品もあります。
マック部の途中で 剥がれやすいのは
薄い金属なので焼き付け塗装ができないからって話がありました。
剥がれにくい塗装はあるけど、高価になるようです。
余談ですが、金属塗装のお話はこちら
塗装について詳しく解説!
5.水筒以外の真空断熱の製品
いっぱいあります。興味があれば適当に検索してください。
・炭酸ボトル・缶ホルダー・タンブラー
・スープジャー・クーラーボックス・ペットボトルフォルダー
・ガラス製保温ボトル(真空断熱でもなさそうですが、面白い製品なのでここにメモっときます)
6.まとめ
今、真空断熱はしずかにブームがきているような気がします。
販売している店が増えてます。
この夏は、ニトリでも、300円ショップでも、雑貨屋や本屋でも売ってました。
2年くらい前は、色も形もシンプルな外見が多くありましたが、
最近調べたら、形や色が個性的なもの、イラストや柄が入っているものなど
種類がとても増えています。
ボトル洗い専用のスポンジや洗剤など、関連商品も出てきました。
エネルギーを使わず温度を保てるのは、SDGsな感じです。
アウトドアブームもあるから、
好きなドリンクを温かいまま、冷たいまま持って行けるのは魅力です。
在宅ワークの時も、お茶が冷めたからと入れ直すことが減りそうです。
フタ付きなら、飼い猫が乱入してきてもこぼすことはなさそうです。
まだテレビで特集しているのを見たことないし、
専門店もなさそうだけど、
今の時代にとても合う製品だと思います。
これはブームがきているのか?
単に私の思い込みか
今一番気になる製品です。
コメント
コメントを投稿