花壇を作ろう
10月になったら、いよいよ秋の園芸シーズンです。
「花壇を作りたいんですけどぉ」って相談が続いたので
いつものようにテキトーなこと答えててもいいけど、
ちょっと調べてみようと思って検索してみました。
けど、私の欲しい情報はほとんどなかった・・・(ΦωΦ)ニャんで?
それならと思い、花壇の作り方をまとめてみました。
1. 花壇って何?
花壇のありそうなところ
 
・公園・駅前の広場 ・洋風庭園
・学校の中庭 ・住宅の庭
花壇のありそうなもの
・植物 (草花や樹木)
・囲うもの(レンガや石や木材など)
・飾るもの(小人や動物などのオーナメントなど)
2. 花壇ってどんなもの?
見るもの
・みんなが集まる場所で、みんなが見るもの
・花に興味がない人には見えてるけど邪魔にならないもの
育つもので育てるもの
・苗を植えるので、それぞれの植物が大きく成長していくもの
・植えたらお終いではなく、常に手入れが必要なもの
3. 花壇の種類をちょっとだけ
そんなにきっちり分類できるものではないけど、
代表的なものを紹介します。
[ 毛氈花壇 ]
背丈の低い草花を隙間無く植えつけて、
カーペットを敷き詰めたように平らに作られた花壇です。
植え付けには、多勢集まって作業します。
 
[ ボーダーガーデン ]
フェンスや建物に沿って作られ、後方を高くする花壇です。
[ ロックガーデン ]
石や岩を組み上げて、その隙間にある土に草花を植える花壇です。
[ レイズド・ベッド ]
石や柵を使って、地面から高く立ち上げて作る花壇です。
4.花壇を考えてみよう
花壇はたくさんの植物を植えるので、
行き当たりばったりではうまくいかないから、
簡単なものでいいので、見取り図を作りましょう。
今回作るのは公園の「毛氈花壇」です。
草丈30㎝くらいの花をいくつか植えるだけなので、
初心者向けのわかりやすい花壇づくりです。
平らで、横長の花壇です。
① 必要なもの
・メジャー
植える花壇の大きさと形を測りましょう。
まず、何株植えるのか把握することが必要です。
・方眼紙
花壇の形を正確に縮小して見取り図を書くのに便利です。
ひとマス20㎝から30㎝のつもりで書くといいです。
・色鉛筆
何色の花を植えるか、色分けするとわかりやすいです。
・草花図鑑
草丈や花の咲く時期が載っている、草花の図鑑があれば
どの花を植えるか、どこへ植えればいいか、参考になります。
② 花を知る
草花は大きく分けて2種類あります。
<一年草>
一年の間に発芽から次の世代の種を作って枯れてしまう植物です。多くは半年くらいの寿命しかなく、春に植えた草花は秋になると枯れてしまい、秋に植えた草花は春が過ぎると枯れてしまいます。
成長しながら次々と咲き続け、鑑賞期間が長いものが多いです。
草丈30㎝くらい、株張り30㎝くらいのものが多いです。
春植えの花 マリーゴールド(約30㎝) サルビア(30㎝)
秋植えの花 パンジー(約30㎝)デージー(20㎝)
<多年草>
何年も寿命がある草花です。
種を蒔いてから開花まで3年以上かかるものもあります。毎年咲くようになっても、開花期間は短いものが多いです。
花壇に植える場合はすでに開花する状態のものを植えます。
あるいは、花ではなく葉を鑑賞するために植えます。
草丈50㎝から1m以上の大株になるものも多いです。
多年草の花 ラベンダー(60㎝)ルドベキア(60㎝)
芝桜(20㎝)
③ 花壇にはどんな花がいい?
・丈夫で良く育つ
たくさん植えると、きめ細かい管理はできないので元気が一番。
同じ花苗でも品種改良が進み、原種から遠くなると
花色は魅力的でも、傷みやすかったり咲きにくい品種もあります。
・花の鑑賞期間が長い
花がないと花壇じゃないですね
・安価なもの
たくさん植えるから価格も重要です。
安い苗は、日本の気候でも良く育つ昔からある品種が多いです。
④ 秋に売ってる花苗は?
他にも、秋から春にかけての花壇でよく使われてる花
デージー 白妙菊 イベリス
葉牡丹 ネモヒィラ 芝桜 ナデシコ ジュリアン・・・など
たくさんありすぎて、目移りして、悩みまくりますが、
それも花壇づくりの楽しみの一つです。
余談ですが、ヨーロッパの花壇に植えてあるものも、
日本の花壇の花も、だいたい同じ花です。
⑤ どう植える?
<大きさ>
◎ 草丈や株張りを考えて配置を決めます。
・基本的に、高く伸びるもの、大きくなるものは背景に、
小さいものは手前に植えるようにします。
<色を考える>
◎ 数株ずつまとめて植えて、色の塊を作るように配置します。
・まとめて植えることで、そのうちの1株が枯れてもレイアウトは崩れにくくなります。
◎ 花色ははっきりした色を選ぶ方が、遠くから見てもきれいです。
・写真で見る、魅力的な淡い色やグラデーションの花は
花壇に植えると、ぼんやりした色に見えるので、多用しない方がいいです。
 
 
 
近くで見るときれい。寄せ植え向きの色
 
 
 
遠くから見てきれい。花壇にむく色
      
全体に白っぽい花壇 色の境目がくっきりとしている花壇
5.具体的に花壇を考えてみよう
① 花苗決定
② 植え方の見取り図を作る
花苗選びの次に来る、いっぱい悩むところです。
過去の成功や失敗を思い出しながら、いつか見たよその花壇を思い出しながら
よーーーーぉく考えて決めましょう。
<植え方例>
見取り図だけじゃなくて
実際に植え付けたらどうなるかも、見てもらいたいので
数年前に、参加した花壇づくりの時の写真を見ながら・・・
<見取り図(復元)>
このレイアウトは、1株ずつ植えて斜めの線を作ったり、
上が白っぽいビオラを選んだりと、失敗の不安材料もありました。
③ 植え付け
・土作り 堆肥を混ぜてよく耕す
耕してデコボコになった土の表面を平らにならす
・見取り図通り 20センチ間隔で苗を置いていく
・植え付け 1株ずつ植え付ける。たっぷり水を与える。
実際は、奥行き1mで、長さ30メートル以上ありそうな花壇です。
その長ぁーーーい花壇の一部分を手伝いました。
植え付け作業は30人くらいで、一斉にやりました。
最初に「毛氈花壇」の写真のような感じです。
④ 植え付け後の写真
2月下旬
11月下旬に植え付けてから、約3ヶ月後たった
ようやくビオラが綺麗になってきた
3月上旬
ビオラだけでなくデージーのピンクも目立ってきた。
株が大きくなり、土が見えなくなってきた。
3月下旬
花がどんどん咲いてくる。株が大きくなってくる。
4月上旬
紫のビオラと黄色のムルチコーレが大きく成長して花盛り。
白いナデシコも良く咲くようになってきた。
ピンクのデージーも負けてない。
2株ずつ植えていた白妙菊も大きくしっかり存在感が出てきた。
4月中旬
デージーは花数が減ってきたり他の花に埋もれてる。
花壇を植え付けてから追加した、赤いチューリップも咲いてる。
写真では綺麗だけど、
紫のビオラも、黄色のムルチコーレも
花殻が多くて株が乱れた感じになっている。
ビオラがすっかり弱ってきたころ、
白いナデシコがよく咲いてたような気がします。
一斉に咲き揃うのも綺麗ですが、
次々主役が交代するような花壇もいいものだと思いました。
公園の花壇づくりは以上です。
RLで実際に花壇を作る機会はなかなかないかもしれませんが、
SL内ならあるかもしれません。
自分の土地に建物を建てて、まだ広く余っている時は、
花壇を作ってみるのはどうでしょう。最近は、SL内の植物も
いいものが増えてきたので、さらに居心地のいい我が家になると思います。
さらに、複雑ですっごぉーーい花壇にしたい人には
こんなページがありました。
世界の庭に見る、花の植え方の違いと各国の特徴
https://gardenstory.jp/gardens-shops/24388
山下公園 花壇展
http://sanpo01.lolipop.jp/sanpo/2016/yokohama/sanpo3644.html








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